遺品整理士について

遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している資格になります。資格を取得するためには2ヶ月間の講座を受講し、資格試験に合格しなければなりません。講座内容は廃棄物処理の知識や、ご依頼者様への接客マナー、遺品の丁寧な取り扱いなど多岐にわたります。

遺品整理士認定協会とはどんな団体?

遺品整理業界の健全化を目的として2011年に設立され、現在では30,000人を超える会員と1000社を超える法人会員を擁する民間団体です。優れた遺品整理士の養成を行うことを第一の事業目的とし、毎年3,000人弱の遺品整理士を世に送り出しています。

遺品整理士認定協会が立ち上がった背景

高齢化が進む現在、孤独死や老老介護などが急速に増えています。そのため故人の家族や親族が遺品整理を行えない状況が生まれつつあるのです。その結果、業者に遺品整理を依頼するケースが多くなっています。

しかし業者の中には、遺品を不法投棄する、法外な処分費用を請求する、などの悪質な業者も増え、正しい知識と本来の遺品整理のあり方を理解した遺品整理士を養成する必要性が生じてきました。このような背景から遺品整理士認定協会が生まれたのです。

遺品整理士認定協会の活動

遺品整理業の社会的役割と事業者数の増大に伴うモラルの低下を是正することを理念とし、業界の健全育成をはかるため、遺品整理士養成講座を運営するとともに、認定試験を実施しています。(遺品整理士認定協会HPより要旨抜粋)

具体的には遺品整理士の通信講座の運営、全国での遺品整理業者向けの開業セミナーなどを運営しています。経験豊富な遺品整理業者を講師に招いたり、現場体験セミナーを実施したり、サービスとしての遺品整理の質を高めるのサポートを行っています。

また大学教授や環境省などと連携し、悪徳業者についての実態調査や研究協力もおこなっているようです。

遺品整理士が注目される背景

以前は遺族の方々が行うことが多かった遺品整理。しかし、高齢化や核家族化を背景に、体力的、時間的な問題から遺族だけで片付けられないケースが増えてきています。

実家が遠方にあって遺品整理をしたくてもできない、捨てるものと取っておくものの判断に時間がかかってしまう、故人を思うと辛くなってしまい手がつけられない…など遺族を取り巻く状況は様々です。

また遺品整理では遺言書の捜索や、思い出の品の供養、デジタル遺品の扱いも重要な項目となってくるため、時間を要する作業となります。

このような背景から遺品整理を代行する遺品整理士という職業が近年注目されているのです。

遺品整理業界の現状

遺族の方の心に寄り添って大切な遺品を整理するためには、それにふさわしい心持ちで作業をすることが重要です。また、誠実かつ法令を順守した作業をしていくうえで、正しい知識や作業ノウハウを持つことも不可欠です。遺品整理を行う業者は、様々な知識やスキルを持ち、心配りができる必要があります。

しかし悲しいことに、国民生活センターへの遺品整理関連の苦情は、後を絶ちません。高額な請求・遺品の盗難・不当な買取査定・遺品への粗雑な扱い・不法投棄などを行い、依頼者に対して不安や悲しみを助長する業者が増えてきているのも事実です。

遺品整理士の資格

現状を改善していくために、亡くなった方や遺族の心に配慮しつつ、サービスの質の向上を目指す遺品整理士の資格ができました。資格を取得するためには講座を受講し、資格試験に合格しなければなりません。講座内容は廃棄物処理の知識や、ご依頼者様への接客マナー、遺品の丁寧な取り扱いなど多岐にわたります。

この資格を持った遺品整理士は不用品の回収や処理とは異なり、生前に故人が使用した想いのこもった品々を大切に扱うスキルや心構えを学んでいます。仕分けの際にも残すものと処分するものを遺族と相談しながら丁寧に仕分けてくれるのです。

また不用品についても正しく分別・処分し、リサイクル社会に貢献する側面も持っています。日本では処分されてしまうような家具家電も海外リユースという形で循環させる業者も増えてきています。

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